文之沙汰

平家物語:文之沙汰 朗読mp3

平家物語巻第十一「文之沙汰(ふみのさた)」です。平大納言時忠は義経に見られては困る文を取り戻すために、自分の娘を義経に嫁がせます。


あらすじ

壇ノ浦で生け捕りになった平家一門の人々は、都の大路を車で渡されます(「一門大路渡」)。

大納言時忠は、義経の宿所の近くに捕らえられていました。時忠は不利な証拠となる文書を義経に取られていることを心配します。

そこで子息讃岐中将の提案で、娘の一人を義経に差し出し、懐柔することにしました。

義経には河越太郎重頼の娘を妻としていましたが、時忠の娘をとても大切に扱いました。文のことを言われると、何も聞かずに時忠に返します。時忠は喜んでその文を焼き捨てました。

平家が滅んで平和が訪れます。人々の中に「義経はスゴイ、頼朝が何をしたというんだ」という声が上がってきました。頼朝はこれを伝えきき、将来義経が驕り昂ぶって自分に背くのではないかと、危惧するのでした。


結局何が書かれた機密文書だったのか、わからずじまいです。

平家一門の中にあって時忠が特別汚く立ち回った証拠?てことでしょうか。例えば朝廷と裏取引して「平家の内部からつき崩しますから、私の一族だけは助けてください」とか?

どうもそういう、朝廷がらみのスキャンダルな気が。想像力を刺激される章です。


posted by 左大臣光永 | 屋島・壇ノ浦

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