火打合戦

平家物語 火打合戦 朗読mp3

平家物語巻第七より「火打合戦(ひうちかっせん)」です。
木曽義仲が越前の国に火打が城で、平家の行く手に立ちふさがります。


あらすじ

木曽義仲は、越前の国に火打が城を構えて、平家の行く手に立ちふさがります。

火打が城は、山や川に囲まれた天然の要塞で、ちょうど海の中に城が浮かんだような感じです。平家は容易に近づけず徒らに日を送っていました。

しかし、城の内にいた斉明威儀師(さいめい・いぎし)が平家方に内通し、 山川をせき止めている柵を切り落とさせます。

(斉明威儀師は後に「倶利伽羅落」の章でこの裏切り行為のため、首を刎ねられます)

守りを失った火打が城は瞬く間に攻め落とされ、勝ちに乗った平家は加賀の国まで攻め上ります。

同五月八日、加賀の国篠原に平家軍は集結します。 維盛、通盛の率いる大手の七千余騎は砥浪山へ、 忠教、知教の率いる搦手の三万余騎は志保の山へそれぞれ向かいます。

木曽義仲はこれを聞き、五万余騎の軍勢を七手に分け、討伐に向かいます。

朗読について

火打ちが城の描写が、すごく強そうです。木曽義仲の荒々しいキャラクターとよく合っています。

もとより屈強の城郭なり。
磐石そばだちめぐって、四方に峰をつらねたり。
城郭の前には、能美河・新道河とて流れたり。
二つの河の落あひに、おほ木をきッてさかもぎにひき、しがらみをおびただしうかきあげたれば、 東西の山の根に、水さしこうで、水海にむかへるが如し。
影、南山を浸して、青うして晃漾(こうよう)たり。
浪、西日(せいじつ)をしづめて、紅(くれない)にして陰淪(いんりん)たり。
かの無熱池の底には、金銀の砂(いさご)をしき、混明池の渚には徳政の舟を浮かべたり


難しくて何を言ってるかサッパリわからないですが、とにかく強そうです。
「磐石そばだちめぐって」のあたりとか、しつこいくらい「タメ」をつくって朗読したいものです。

後半の「勢ぞろえ」も、派手な朗読ポイントです。
ずらーーっと、軍団の構成を読み上げます。
平家物語には、何度かこういう「勢ぞろえ」の描写があり、ストーリー上は省略しても全然かまわんのですが、 いいアクセントになっていると思います。
講談調で朗々と読めば気持ちいいでしょう。


posted by 左大臣光永 | 木曽義仲の台頭

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