弓流

平家物語:弓流 朗読mp3

平家物語巻第十より「弓流(ゆみながし)」です。
合戦の最中、取り落とした弓を義経は危険を冒してまで拾います。


あらすじ

那須与一」の直後の話です。
「義経の弓流し」「義経の弱き弓」などとして知られる有名なエピソードです。

那須与一が扇を射るとお祭りムードになり、舟の上で老人が踊りはじめます。
与一の後ろから現れた伊勢三郎義盛はその老人を射殺します。

怒った平家は、3人の武者を上陸させ、源氏を挑発します。
源氏方では 水尾谷の十郎(みおのやのじゅうろう)が中心となり応戦しますが、散々の苦戦を強いられ、 味方の陣へ逃げ帰ります。

平家方の武者は「上総の悪七兵衛景清」と名乗りをあげます。
勢いづいた平家方は二百余人を上陸させます。源氏は八十余騎で責めます。
平家方は逃げ出し、舟に乗りこみます。

源氏は馬を海に打ちいれて、責めます。その最中、義経の弓が敵の熊手に引っかかって海に落ちてしまいました。
義経は危険を犯してその弓を取り戻します。

周囲は「弓ごときに…」と顔をしかめますが、義経は「大将の弓がこんな貧弱なものだとわかれば、 敵に笑われる」と語ります。人々は義経の深い考えを知り、感じ入ります。

その夜、源氏の陣では3日間の疲れが出て皆がぐっすり寝入る中、 義経と伊勢三郎だけが寝ずの番をしました。
平家の陣では夜討ちのしたくをしていましたが、仲間内で先陣争いをしているうちに、せっかくのチャンスを逃してしまいました。

「弓流」について

有名な「義経の弓流し」のエピソード。義経が単なる荒くれ武者じゃなくて考え深い所が語られるのです。

那須与一が扇を射て、ワーーと盛り上がった後、老人が射殺されるシーンにつながることを知っている人は少ないのではないでしょうか。
これはちょっと源氏、ヒドいやんと思いました。

平家方で名乗りを上げている上総悪七兵衛景清は、ナムコのゲーム「源平倒魔伝」でなじみ深い人です。
世代的にあの赤い髪しか思い浮かびません。
平家滅亡後、東大寺大仏供養の際に頼朝の命を狙ったとか、日向の国(宮崎)に落ち延びて盲人になったとか、逸話の多い人物です。

合戦のシーンは朗読するのが楽しいですが、「えーと、誰と誰が戦ってるんだっけ?」ということになりやすいです。
源平の別をよく把握してないと、サッパリわからなくなります。


posted by 左大臣光永 | 屋島・壇ノ浦

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