鼬之沙汰

平家物語:鼬之沙汰 朗読mp3

平家物語巻第四より「鼬之沙汰(いたちのさた)」です。
後白河法皇の幽閉されている鳥羽殿に、鼬が大量発生します。
占いによると「三日の内に吉事と凶事が起こるでしょう」ということでした。


あらすじ

後白河法皇が城南の離宮(せいなんのりきゅう。鳥羽殿)に幽閉されてから(「城南之離宮」) 二年目になりました。

治承四年五月十二日、鳥羽殿に鼬が大量発生します。
後白河法皇は、ただ事ではなかろうと自ら占いをして、その印(占形)を陰陽守安倍泰親 (おんみょうのかみ あべのやすちか)の元に届けます。

泰親から戻ってきた文書には、「三日のうちに吉事と凶事が起こりましょう」とありました。
法皇は、「吉事は結構だが、自由を奪われてこんな場所に幽閉されている上、まだ 凶事が起こるというのか」と動揺されました。

そうこうしている内に、宗盛が後白河法皇の身柄を解放するよう清盛に とりなしたので、ようやく清盛の怒りも解け、 同十三日、幽閉されていた鳥羽殿を出て、八条烏丸の美福門院の御所に移ることが出来ました。
吉事とは、これを指していたのです。

そこへ、高倉宮(以仁王)が謀反を起こしたという知らせが、熊野別当湛増(くまののべっとう たんぞう)から届きます。凶事とは、このことでした。

清盛はその時福原の別宅にいましたが、報告を受けてすぐに京都に戻り、以仁王の館に 捕縛の使いを差し向けます。

その中には、源三位入道頼政の次男、源大夫判官兼綱も含まれていました。これは、頼政が 以仁王に謀反を薦めた張本人だということを、平家がまだ知らなかったためです。

朗読について

細かいエピソードなのですっ飛ばしていましたが、以仁王の謀反に向けて、じょじょに 伏線を積み重ねているあたりです。

ホールで大人数に聞かせるくらいの大声で、しかもうるさくならないよう気をつけて録音しました。
マイクプリアンプのゲインは小さめにして、コンプレッサーは 極力かけない。つまり、「加工しない音」を目指しました。

腹から思いっきり声を出すと、出来た音声ファイルがとてもうるさく、耳に突き刺さってイライラしたのです。
悩み苦しみました。
それで、声を抑えてイジケた朗読をしていた時期がありましたが、間違いでした。

単に、コンプレッサーのかけすぎでした。思いっきり声を出す、という思想は間違っていなかった。

ガンガン声を出さんとイカンです。「作者が何を伝えようとしているか」とか「聞き手を意識して」とか、 そんな眠たい意見は安全靴で踏み砕くべきです。

いや、最終的にはそれも大事なんだけど、そうゆうことよりまず、声を出すことを最優先すべきと。 ガーーッと声を出して、クリップして音が歪みまくりとか、喉がガラガラになっているのに 気づかずに怒鳴り続けるとか、そういうのが、大好きです。


posted by 左大臣光永 | 平家凋落

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