平家物語巻第三「金渡(かねわたし)」です。平重盛は、平家一門の子々孫々までの繁栄のため、宋国に黄金を送りました。
あらすじ
平重盛は、平家一門の子々孫々までの繁栄のためには国内に良い行いをするだけでは足りないと考えた。
そこで鎮西(九州)から妙典という船頭を呼び寄せて三千両五百両を持たせ命じた。このうち五百両をお前に与える。三千両を宋朝にはこび、育王山(いおうざん)に行って僧ゆ千両を寄付し、二千両を宋国の帝にお渡し、田地を育王山に寄進して私の後世を弔わせよと。
妙典は重盛の言葉どおり宋国に渡り、仏照禅師徳光に会って取り次いでもらい、千両を育王山に、二千両を帝に渡した。
宋朝の帝はこのことを聞かれ、五百町の田代を育王山に寄付した。なので、日本国の大臣、平重盛公の後生を祈ることは今に続いているときいている。
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