平家物語巻第十「八島院宣(やしまのいんぜん)」です。屋島の平家軍のもとに「重衡卿の身柄と引き換えに三種の神器を返還しろ」という書状を持って院の使いが到着します。
あらすじ
ear="both"屋島の平家軍の元に到着した院の使い平三衛門重国、御坪の召次花方の二人は院宣を渡します。
院宣には生け捕りになっている重衡卿の身柄と三種の神器を交換しようと書かれていました。
東大寺を焼いたため仏敵とされてしまった平重衡の生け捕りになって以後の物語は、涙なしには読めません。
法然上人から戒をさずかる「戒文」、京都から鎌倉へ護送される道中記「海道下」、処刑直前まで重衡がモテモテっぷりを発揮する「千手前」、「平家物語」屈指の名エピソードが並びます。
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