平家物語巻第五「朝敵揃(ちょうてきぞろえ)」です。源頼朝の蜂起に関連して、過去朝廷に背いた者達の例が語られます。
あらすじ
神武天皇の治世四年に紀州名草の地方首長が朝家に背いて以来、二十余人が背いたが一人として成功せず、官軍に滅ぼされました。
また、現在では王権も軽んじられるようになってしまったが、昔は宣旨(天皇の勅命)といえば草も木も従ったものでした。
延喜帝(醍醐天皇)の時代、帝が京都の神泉苑に行幸された時、池の水際に鷺がいました。
帝は鷺を取ってこいと六位の役人に命じます。
役人は困りますが、鷺に向かって「宣旨である」と言うと鷺の動きが固まり、カンタンに捕まったのです。
帝は鷺を五位に任じ、「鷺の中の王である」という札をかけて空へ放たれたということです。
いい感じで朗読してましたが、後で見るとかなり音がクリップしてて(音割れ。波形が0デジベルを越えてゆがむ)、参りました。でもまあ、多少は音割れしたくらいが勢いがあっていいかとも思います…。
咸陽宮 >>