殿上闇討

平家物語巻第一より「殿上闇討(てんじょうの やみうち)」です。一介の武士階級でありながら昇殿を許された忠盛を周囲の貴族たちは面白く思わず、闇討ちにしようと企てます。



あらすじ

清盛の父、平忠盛(たいらの・ただもり)の話です。
忠盛は一介の武士階級でありながら昇殿を許されました。
殿上人たちは面白くないので忠盛を闇討ちにしようと計画します。
いち早く察知した忠盛は家来の家貞(いえさだ)とともに、この危機を乗り切ります。
偽の小刀をもちこむことで貴族たちを威嚇します。 また、家貞を殿上の小庭に控えさせ、すごみをきかせます。
殿上人たちは忠盛の行いに怒り、上皇に訴えますが、上皇は、「武士たるもの、それくらい注 意深くないといけない。あっぱれだ」と お褒めになりました。

朗読について

忠盛の決意を示す言葉がカッコいいです。
「身を全うして君に仕え奉れ」
君主に仕えるためには、まず自分の安全をしっかり固めないといけない。
これは平家物語最初の「台詞」になります。

また、忠盛を攻撃してくる貴族たちの、その言葉が素晴らしいです。
「伊勢平氏はすが目なりけり」(平氏と瓶子をかけている)
肌がドス黒い季仲卿(すえなかのきょう)に対して、
「あな黒々。いかなる人の漆ぬりけん」など。
人をけなすということは、皮肉を言うということは、こんなにも豊かな機知が必要なのです。
「バーカ、バーカ」では駄目だなぁとシミジミ思いつつ朗読しました。




posted by 左大臣光永 | 平家繁栄
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