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2020年03月18日

祇王(妓王)

平家物語:妓王(前半) 朗読

平家物語巻第一より「祇王(ぎおう)」です(妓王、義王とも)。
白拍子の祇王は清盛の寵愛を受けますが新人の仏御前にその座を奪われます。

あらすじ

白拍子の祇王(妓王)は、時の権力者清盛の寵愛をうけ、時の人でした。

そこへある時若い白拍子の仏御前が清盛の西八条邸を訪ねてきます。

清盛は新しくあわわれた仏御前の歌や舞にすっかり魅了され、祇王を追い出し、仏を迎えます。

祇王は
萌え出づるも枯るるも同じ野辺の花いずれか秋にあはで果つべき
(草木が春に萌え出るのも(仏御前)、冬に枯れるのも(祇王)、元は同じ道端の花です。 どうして秋(飽き。清盛に飽きられること)の凋落を逃れられましょう。)

という歌を残し、清盛の西八条邸を去っていきます。

その後祇王は清盛の館へ呼ばれ、仏のために舞を舞えと言われます。祇王は屈辱に耐えながら、

仏も昔は凡夫なり 我らも終には仏なり
いずれも仏性具せる身を へだつるのみこそ 悲しけれ

(釈迦も昔は普通の人でした。私たちも終には仏となるのです。 いずれも仏の本性を持つのに、それを隔てるのは悲しいことです)

といって舞います。

祇王は自害したいと言い出しますが、母のとぢにいさめられ、出家を決意します。

祇王と妹の祇女、母とぢの三人は嵐山の奥に庵を結び、念仏三昧の暮らしを送っておりました。

ある晩、その庵を訪ねてきた者があります。開けてみると頭をまるめた仏御前でした。

自分を取り立ててくれた祇王を貶めてしまったこと、 自分もいつか同じ道をたどるだろうことを涙ながらに語ります。

祇王は仏を許し、四人はひたすら念仏をとなえ、極楽往生を願いひっそり暮らすのでした。

朗読について

長いエピソードです。清盛の悪行の一例として語られています。

屈辱的な扱いに対し、歌で応える祇王(妓王)、素晴らしいです。
芸能に命をかける、女の執念、意地がにじみ出ています。

仏御前は、17才。時の権力者清盛に認められ、飛ぶ鳥を落とす勢いで、 得意になって当然なところ、いきなり出家するのです。

自分のせいで悲惨な運命をたどった祇王を思い、「こんなうわついた暮らしは長くつづかない」と考えたわけです。
こんな聡明な17歳、いるかよと思いながら朗読しました。

台詞のある女子が四人も出てきます。男にはキツいです。女の人が朗読したほうがいいです。

嵯峨の嵐山には四人が念仏三昧の暮らしをした祇王寺が残っています。紅葉の季節は最高です。




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posted by 左大臣光永 at 00:28 | 平家繁栄

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