平家物語巻七「返牒(へんちょう)」です。 源平どちらに味方するのか、問い詰めた義仲の書状に、比叡山は返牒(返事)を送ります。
あらすじ
木曽義仲は上洛にあたり、比叡山が源平いずれにつくつもりか、
書状を送りその真意をただします(「木曽山門牒状」)。
比叡山では衆徒の間で議論が戦わせられますが、老僧たちの源氏支持の声が通り、
その旨を書状にしたため、義仲へ返牒(返事)します。
書状の中で平家の悪行を訴え、義仲の武略をたたえ、必ず支持する
意思を、語るのでした。
再録です。以前録音したのは1年以上前だなぁとシミジミ朗読しました。朗読向きの文です。前章に続き、スカッとします。
「木曽山門牒状」「返牒」「平家山門連署」と、手紙メインの章が続きます。
すごくいかめしい言葉で書いてますが、ようは義仲を持ち上げているわけです。
よくまあ、ここまで大げさな物言いをしたなぁと感心します。
<< 木曽山門牒状
平家山門連署 >>